医療職として働き続ける中で、
「このまま定年まで現場に立ち続けるのかな」
と不安になることがありました。
そんな漠然とした不安を抱えながら、
私は職業訓練(Webデザインコース)の門を叩きました。
医療系の国家資格を持ち、安定した職に就いていたはずなのに、
将来の働き方や体力面、人間関係を考えると、
このまま歳を重ねていくことに、どこか怖さがあったからです。
結論から言うと、職業訓練に通ったことで、
未経験からWeb系の資格試験に一発合格することができ、
それなりに学びや手応えもありました。
それでも、「医療職を辞めたい」と思って職業訓練に通ったはずなのに、
気づいたら私は、またスクラブを着ています。
この記事【前編】では、私が実際に体験した
・職業訓練の面接で聞かれたこと
・倍率や選考、進路先のリアル
・学校見学で感じた違い
について、正直にお話しします。
「職業訓練に興味はあるけれど、一歩踏み出せずにいる方」
「医療職から別の道を考えている方」
そんな方の判断材料になれば嬉しいです。
※2023年受講時点
※この記事は「職業訓練Webデザインコースを検討している方向け」に、面接・倍率・現実をまとめた体験談です。
実体験+公開情報をもとに判断しています
医療系専門職で働く中での、漠然とした不安
私は医療系専門職として
新卒から病院で働いていました。
憧れだった仕事。
様々な人生背景や考え方をもった方々と接することで、
私の狭かった視野を
少しだけ広げることができて、
学びや、やりがいもある。
でも、私の場合は良くも悪くも真面目過ぎて、
気持ちの切り替え方が下手だったのです。
家に帰っても仕事のことが頭から離れず、
患者さんのことを考えたり、何かミスをしていないか、
頭にあるのは常にそういうことで。
休日も心から楽しめることができませんでした。
いつも仕事に追われている、そんな感覚でした。
そして身体的にも、夜勤がつらい。
私は20代半ばで、婦人科系疾患を患いました。
人間関係も、決して楽ではない。
体力的にも気力的にも、将来が不安で、
「このまま歳を重ねるのが怖かった」
私はいつまで、心折れずにこの仕事を続けられるのだろうか…。
私がwebデザインコースに惹かれた理由
Webデザインを選んだ一番の理由は
将来的に在宅ワークができるということでした。
そしてデザイン系の仕事は
元々興味があったので
積極的に学べるのではないかと思いました。
また、子どもを授かりたいという
気持ちがあったので、
働き方に融通が利くのであれば
こんなうれしいことはないなと思い、
挑戦することにしました。
2校、説明会を受けてみて
私はハローワークの職員に勧められるまま入校する前に2校、説明会に行きました。
そこで、1校目の講師の方に言われたのは、

未経験からこちらの世界で働きたいのなら、
ぶっちゃけプログラミングコースのほうがおすすめ。
と言われました。
…プログラミングかぁ~。あまり興味が持てない…。
そして、理解できるのか自信がないな。
うーん…。
未経験からのwebデザインの需要はもうあまりないのだろうか…。
相当なセンスの持ち主以外は。
意気消沈で、2校目に見学に行った際には、

未経験からでも、本人の頑張り次第で
実際に会社に勤めて働いてる人何人もいるよ。
と言われました。
また、実際に生徒さんが授業を受けている様子を
見学することもできました。
それを見てなんだか自分も頑張れそうな気持ちに。
どうなるかはわからないし
甘い話なんてないんだろうけど、
まずは挑戦してみて考えようと、
2校目の学校を受験することに。

後で話を聞くと、概ねの人が説明会に行っていたみたいですが、
行かずとも学校を合格している方いました。
説明会が面接合格の絶対条件ではなさそうですよ。
ただ、1校目と2校目では、講師の方の雰囲気も学校内の設備も全然違ったので、
気になる方は実際に見学してみることをおすすめします。
職業訓練 Webデザイン 面接とテスト内容
入校には面接と1分間のタイピングテストがありました。
私の面接時には、
見学の際に説明してくれた講師と、
施設長の方の計2名がおりました。
面接時に聞かれたのは以下の点です。
- webデザインコースを選んだ動機
- 職業訓練を選んだ理由
- 修了後の進路はどう考えているか
- なぜ前職を辞めたのか
- PCは普段どれくらい使っているか
- 家庭の事情で通えなくなることはないのか
タイピングテストでは1分間に出された課題文を
何文字分、誤字脱字なくタイピングできるかのかをみる試験でした。
私は課題文の半分くらいタイピングして終了となりました。
職業訓練 Webデザインのリアルな生活と就職状況
めでたく合格となり、
約半年間、
学校に通うこととなりました。
- 定員:約20名
- 倍率:1.2倍程
- 年齢層:20代~60代(30代の方が一番多かったです。)
- 訓練日数:大体90日前後(時間にすると550時間とちょっと)
- 修了後の進路
└ 就職:3/4
└ 元の職業に戻った:3/4
└ WEB系の職業に就職:1/4
└ フリーランス:2~3人程 - 教科書代:3冊分で約1万程度
※これは自費です。

ざっくり言うと
HTML/CSSのコーディング
Illustratorの使い方
Photoshopの使い方
を学びます。
なお、教育訓練給付制度については、
厚生労働省の公式サイトでも制度の概要や
対象条件が詳しく説明されています。
正確な最新情報については、必ず公式情報もあわせて確認するようにしてください。
給付金について
給付金と聞くと
「手続きが難しそう」
「審査が厳しそう」
と身構えてしまうかもしれません。私も最初はそうでした。
でも、実際にやってみると案ずるより産むが易しでした。
ハローワークの窓口の方が、次に何をすべきか、
どの書類が必要かを一つひとつ丁寧に教えてくれたので、
私の場合はですが、言われた通りに進めるだけで
意外とスムーズに受給までたどり着けました。
「よくわからないから諦める」のは少しもったいない気がします。
なお、給付金は条件が複雑で個人差があるため、厚生労働省のホームページをご参照ください。
お金は大切なので、分からないことや疑問は都度確認していくことがおすすです。
コーディングに躓く日々
なにもかもが初めての中で、
特に大変だったのがコーディングでした。
※コーディングとは人間の指示をコンピューターの言葉に書き換える「翻訳作業」のことです。
WEB制作では、デザインをブラウザで見れる形にするために必須の工程です。
職業訓練では、Webサイトの基本となるHTMLとCSSを学びましたが、
思うように画面が整わず、何度も手が止まりました。
中でも一番戸惑ったのが、
講師が「ここは大事だから覚えて」と言っていたCSSグリッドです。
説明を聞いても、ネットの記事を読んでも、
「初心者でも直感的に作れる」という言葉とは裏腹に、
私の頭の中は完全にフリーズ。
画面の前で、何をどう考えればいいのか分からない…
そんな状態が何十分も続きました。
転機になったのは、「先に枠を作る」という考え方を知ったときです。
それまで私は要素を一つずつ並べようとしていたのですが、
グリッドはそうではなく、
先に全体の型を決めて、そこに中身を置く仕組みでした。
一本の線で考えるのではなく、お弁当箱の仕切りをイメージする。
そう捉えられた瞬間、あれほどごちゃごちゃしていたコードが、
驚くほど整理されていったのです。
この感覚を掴むきっかけになったのが、この一冊でした。
「何が分からないのかも分からない」状態から、
「まず何をすればいいか」が見えるようになり、
職業訓練の予習や復習でも、心強い支えになってくれました。
↑コーディングに苦手意識がある人ほど、
最初の一冊として安心して読める本だと思います。
前編のまとめ
今回は医療系の国家資格を持つ私が、職業訓練(Webデザインコース)に応募し、
入校するまでのリアルな体験についてお話ししました。
職業訓練は、
「本当に受かるの?」
「面接では何を聞かれるの?」
「未経験でも大丈夫?」
と、不安に思う点が多い制度だと思います。
実際に受けてみて感じたのは、特別なスキルやセンスがあるかどうかよりも、
「なぜ学びたいのか」
「修了後をどう考えているか」
をきちんと自分の言葉で説明できることが
大切にされているということでした。
また、学校や講師によって雰囲気や考え方が大きく異なるため、
可能であれば説明会や見学に足を運び、自分の目で確かめることも重要だと感じました。
次回【後編】では、実際に半年間通ってみて見えた現実や、
職業訓練を経て私が元の医療系の仕事に戻った理由、
そして「職業訓練を受けて本当によかったと思える点」について、正直にお話しします。
▶後編はこちらから

▶職業訓練中、想像以上にしんどかったのが長時間のPC作業でした。
腰や首、目の疲れを減らすために、実際に試してよかった環境づくりをまとめています。



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