【保活の悩み】保育園はかわいそう?愛着形成への影響を論文で調べた結果と私の決断

保育園のはなし

この記事は、0歳児保育園入園を迷っている親向けに、私自身の体験と研究結果をもとに「考え方と決断材料」を整理したものです。特定の選択を勧めるものではなく、同じように悩んでいる人の判断材料の一つになればと思いまとめました。

保育園入園の悩み

保活を始めなきゃいけない、でも本当はまだ離れたくないという気持ちがありました。
この子の成長をこの目で見続けたい。二度と取り戻せない日々だから。
本当は2歳くらいまで一緒にいたい。せめて自分の気持ちを言葉で表現できるようになるまで。

でも保育園は0歳児で入園しないとなかなか空きはなく、入りたいときには入れない。
お金にゆとりはないし、本当は働いたほうがいい。

私と一緒にいるのと、園で刺激を受けるの一体どっちが幸せなんだろう?
無理に預けて、愛着形成はしっかりできるんだろうか。

私は将来、自分の選択に後悔しないだろうか。

見学に行った保育園のこと

私は3件の保育園を見学してきました。(まだあと何件か行ってみます)
それぞれ、素晴らしい点や少し気になる点がありましたが、先日見学してきた保育園が想像以上に良かったのです。

第一印象は、先生方がとても落ち着いていて、安心感のある園でした。
園長先生は腰が低く、柔らかい話し方。また、案内してくれた主任の先生も言葉遣いや説明が丁寧でベテランという印象を受けました。

その園は年齢が上がると外部の先生を招いて、様々な行事に取り組むそうです。
いわゆる「お勉強系」ではなく、遊びの延長として専門性を取り入れている感じが気に入りました。

子どもたちも笑顔があふれていて、のびのび生活しているような印象を受けました。
慣らし保育も子どもの様子を見ながら柔軟に対応してくれるそうです。

それでも残る「ずっと一緒にいたい」という気持ち

それでも残る「ずっと一緒にいたい」という気持ち。

いつも揺らぎます。
可能なら今この瞬間の成長をこの目で見て、一緒に過ごしたかったという気持ちが消えないのです。

でも、素敵な保育園を見つけた今、
私とずっと二人で過ごすことと、保育園でたくさん遊んで、帰ってきたら私に全力で甘えられること、どちらがこの子にとって幸せなんだろうと考えるようになりました。

保育園が愛着に与える影響|研究から分かったこと

私自身、ここが一番不安でした。調べれば調べるほど、極端な意見が目に入り余計に混乱したのを覚えています。

いちばん大切だったこと

職業柄、どうしても感情論だけでは納得できず、「実際、科学的にはどうなの?」と論文をベースに調べてみました。

そこで出会ったのが、子どもの発達研究において世界的に信頼されている“米国国立保健研究所(NICHD)の大規模な追跡研究(SECCYD)”です。

1,300人以上の子どもを長期間追いかけたこの調査で分かったのは、

保育園を利用する時間の長さや開始時期そのものが、母子の愛着関係を悪化させる直接的な原因にはならない
出典NICHD Early Child Care Research Network. (1997). The effects of infant child care on infant-mother attachment security: Results of the NICHD Study of Early Child Care.


ということでした。
大事なのは「どれだけ長い時間一緒にいるかではなく、一緒にいる時に、子どものサインにどれだけ敏感に優しく応えてあげられるかという視点です。

要は一緒にいる時間の長さではなく、一緒にいる時間の質が大事なようです。

この事実を知ったとき、「離れること=愛情不足」という呪縛から少しだけ自分を解放してあげられた気がします。

  • 泣いたら抱っこする
  • 目を見て話しかける
  • 「そうだね」「嫌だったね」と気持ちを受け止める

こういった当たり前のようでとても大切な日常の関わりが、愛着の土台をつくる一番のポイントだったのです。

少し注意が必要なケース

ただし、こんな条件が重なる場合には、愛着が安定しにくくなる傾向もありました。

  • 家での関わりが少ない
  • 保育環境の質があまりよくない
  • 長時間の保育が続いている
  • 預け先が頻繁に変わる

つまり、「保育園がダメ」なのではなく、家庭と保育の両方が大切ということのようです。
逆に言えば、これらを意識できていれば過度に0歳児から保育園に入園させることを恐れる必要はないとも言えると思います。

「一緒にいる時間」と「再会したときの質」

発達心理学では、親が子どもの要求に対して、すぐに、適切に応える「敏感性」が愛着形成の鍵だと言われています。

・スマホを触りながら、なんとなくずっと一緒にいる時間
・離れていた分、帰宅後にぎゅっと抱きしめて、目を見て関わる時間

実は後者の方が、子どもの脳内では安心感や幸福感に関わるホルモンが分泌されやすい、という研究もあります。

保育園で遊び家に帰ってきたら安心できる場所に戻る。この形は、愛着理論的にも理想的な関係の一つだそうです。

現実的に考えて、これからの2年間わが子と一緒にいたとして、常に全力で向き合えるのかな、なんとなくダラダラと接してしまうのではないかと心配もあります。
それだったら保育園が終わったあと、全力でわが子に関わった(遊び、読み聞かせ、入浴時の対話等)方が、子どもにとっては嬉しかったりするのかなとも考えました。

それでもやっぱり「一緒にいたい」という気持ち

ずっと一緒にいて子どもの『初めて出来た』を見ていたいという気持ち。

この気持ちは、消せないし、消さなくていいと思っています。
この気持ちはきっとこれから、子どもの小さな変化に気づけたり、無理をさせすぎた時のブレーキになるなど親としての大切なセンサーになる気がしています。

余白を残した選択

私はずっと一度入園したらもう戻れないのでは、と思っていました。だから、0か100かで悩んでました。

でも、調べてみると、0歳後半〜1歳前半は、一度入園しても家庭に戻る家庭は一定数いるようです。
=入園しても「途中で辞める」という選択肢は実際にあるということ
辞める=失敗ではなく、「子どもや家庭に合った調整」と考えられるのかなと思います。

私なりの結論

保育園の質はとても大事
愛着は時間ではなく、関わりの質で決まる
離れる時間があるからこそ、再会の時間が濃くなる
親が罪悪感で消耗することが一番よくない
まだ寂しさは残っています。
これからも、きっと揺らぐと思います。明日にはやっぱり、「保育園入園はやめて、自宅保育にする」
なんて言っているかもしれません。

それでも、悩んでいいと思いました。0か100かで決めずに、「余白を残した選択」をしていいんだと思えるようになりました。

この迷いも、悩んだ時間も、きっと無駄にはならない。同じように悩んでいる方にとって少し肩の力が抜けるきっかけになったら嬉しいです。

この先、私の選択がどう転ぶかは正直まだ分かりません。でも、また悩んだら、きっとここに書きに来ると思います。

※本記事は筆者個人の体験と調査に基づくものであり、
最終的な判断は各家庭の状況や専門家の助言をもとに行ってください。


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