無痛分娩希望だった私が自然分娩にした話③|初産の理想と現実

体験記
※本ページはプロモーションが含まれています。 紹介している商品は、実際に我が家で使用したものです。

※この記事は私の体験談をもとに書いており、医療的な判断や専門的アドバイスを目的としたものではありません。

▶前回のお話はこちらです

無痛分娩希望だった私が自然分娩にした話②|初産の理想と現実
無痛分娩のデメリットを自分で調査。JALAの公的情報でリスクを確認しつつも、現場の看護師から告げられた「みんな大体吸引分娩だよ」という衝撃の言葉に困惑。初産ゆえの不安と葛藤を綴る、出産レポ第2回です。

葛藤の終わり

自分が納得できる選択は何か

第一子での無痛分娩は怖い。でも、自然分娩も同じくらい怖い。

どちらを選んでも、きっと不安はゼロにはならない。
でも、だからこそ、「自分が今、納得できる」選択をしたい。

そう思いながら、私はもう一度、出産について考え直すことにしました。

何かが起こった時に、私はどう考える?

もしも出産時に、わが子になにかが起こった時、
きっと私は、“無痛分娩を選んだからなのでは”そうやって後悔してしまう気がしました。

なんともネガティブな考え方だけど、何かが起こってしまったときに「後悔しない選択」という視点で決定するのが、一番自分を納得させることができたのです。

なんて、かっこよくいってみましたが、
最終的に私の背中を押したのは、“一度、古代より母達が乗り越えてきたという陣痛を味わってみたいという好奇心でした笑

ついにその時が!

生まれそうで生まれないわが子

そんなこんなであっという間に臨月になりました。
37週の検診で、

医師
医師

すでに子宮口3㎝開いてるね。頭も下がってきてるよ。

と、言われ驚きとともに血眼になって「妊娠37週、子宮口3cm、初産」で検索しました笑

その晩はドキドキしてなかなか寝付けなかったのですが、
意外と38週に突入しても生まれず。

このまま39週や40週に生まれるのかな、なんて油断していたある日の深夜0時のことです。

猛烈な違和感

なんだか膀胱が圧迫されるような違和感におそわれました。
それから定期的に張るお腹、なんとなく直感で、
「これは、生まれるやつでは…?」と感じました。

寝不足のぼんやりした頭で、起きてきた夫に状況を説明。
「いよいよだね」と顔を見合わせる私たち。

静かな朝なのに、家の中だけが少し浮き足立っていました。

生まれて初めての痛み

陣痛、すごかったです…。
想像していた50倍はすごかったです笑

私はもともと子宮筋腫があり、生理痛もかなり重いタイプ。
だからどこかで、「意外といけるんじゃない?」なんて思っていました。
(急に謎のポジティブ)

……全然いけませんでした。
しっかりと、人生で一番の痛みを更新しました笑

最初は、まだそこまで痛くないんです。「あ、これが陣痛か〜」なんて少し余裕もあったりして。

少しずつ、生理痛の強いバージョンのような痛みが増してきて、
「うん、まあまあきたね」と思っていたら――

急に、段階をすっ飛ばしてくる痛み。

さっきまでのは何だったの?
というくらい、別次元でした。
あの緩急は、本当に容赦がありませんでした。

いざ、自然分娩へ

病院に電話!

病院からの資料には、陣痛が10分間隔になったとき一度電話するように、
と書いてあったので電話をしてみることに。

陣痛が10分間隔になったので連絡しました。

助産師さん
助産師さん

いまどこ痛む?痛みは肛門のほうにきてる?

きていないです。お腹全体が痛い感じです。

助産師さん
助産師さん

声も元気そうだし、時間のカウントをする余裕もあるみたいだし。
まだ痛みの感じからしても生まれないと思うから
もう少し家でゆっくりしていて。
また、痛みが強くなったら電話してね。

と言われたのでおとなしく家で陣痛をやり過ごしていました。

病院へ向かうが…

痛みがだいぶ強くなり、陣痛間隔も10分をきっているので再度病院に電話をすることに。
「来てもいいよ」と言っていただき、いざ病院へ。

この時点では、まだ陣痛の合間に夫と車の中で会話する余裕がありました。
「いよいよかな」なんて、少し緊張しながら病院に着き、いざ内診。

看護師さん
看護師さん

「子宮口は3㎝くらいだね。
でもまだまだ本陣痛じゃないね
元気そうだし。
初産だから、
もしかしたら明日までかかるかもしれないから一回家に帰っていいよ。」


・・・えーーー

こんなに痛いのに陣痛じゃないの?!

もうすでに想像以上の痛みなのにこれからもっと痛くなるの!?
というか、今日生まれない可能性あるの?!
頭の中は少しパニック。

でも確かに、病院のベッドで耐えるより、家のほうが落ち着くかもしれない…。
助産師さんは優しく、

助産師さん
助産師さん

家で普通に過ごしてね。お風呂も入っていいよ。

と。

いや、絶対に無理!!!
普通に過ごせるはずがない。
だって今、私の中では完全に緊急事態なんです。

――というわけで、再び自宅へ戻りました。

この時点で私は、もう夫と話す余裕もほとんどなくなっていました。

地獄の車中

夫

ちょっとクリーニング店寄ってくね!

「普通に過ごしてね」と言われたのを忠実に守ろうとする夫。
本当に悪気はなく、いつも通りの行動でした。

そして私もなぜか、“できるだけ普段通りに…”という気持ちがあり、
その場では特に何も言えず笑

その間、私は車の中で陣痛の波をやり過ごしていました。
エンジンが止まった車内は、真夏ということもありなかなかの暑さ。
じっと座りながら、静かに呼吸を整えます。

今振り返ると、あの時間がいちばん心細かったかもしれません。
(でも、あの時いちばん頑張っていたのはお腹の中のわが子ですね)

そして戻ってきた夫がひとこと。

夫

もう一店クリーニング屋へ行ってもいいかな?

さすがにその時は、「もう帰りたい」と伝えマンションへ戻ることに。

車から降りてからも、陣痛の波が来るたびに立ち止まりながらゆっくり進みます。
いつもなら3分ほどで着く玄関まで、10分以上の時間がかかりました。
一歩ずつ、深呼吸しながら。

このあたりで、体力も気力もかなり消耗していました。

2度目の病院へ

自宅に戻ったものの、
あまりに余裕のない様子の私を見て、夫が再びクリニックへ電話をかけてくれました。
(普段はよく話す私が、痛みでほとんど無言に)

状況を伝えると、もう一度来てくださいとのこと。
すぐに再び車に乗せてくれた夫には本当に感謝です。

ただ、この移動時間がなかなか大変でした。
一般的に「車の揺れは陣痛を進めることがある」と言われますが、私の場合もまさにその通りで…。

自宅からクリニックまでは車で約25分。
その道のりを行ったり来たりするうちに、
陣痛の波はどんどん強くなっていきました。

車内では、揺れに合わせて深呼吸。
会話をする余裕はなく、ただただ陣痛の痛みを深呼吸でやり過ごしていました。

もう、産まれるよ

陣痛の合間に、なんとか自分の足で歩いてクリニックへ。
ベッドに横になったときには、もうかなり余裕がありませんでした。
(ちなみに車いす移動はなく、最後まで自力でした笑)

内診をした助産師さんが、少し驚いた様子でひとこと。

助産師さん
助産師さん

もうすでに子宮口8㎝開いている!もう産まれるよ馬力すごいね!

どうりで!!!
だよね!!!
いまピークだったのね!!!

そのときは返事をする余裕もなく、
言われるままに病衣へ着替え、分娩台へあがりました。

――結果、初産にもかかわらず2時間35分のスピード出産となりました。

自然分娩を選んでみて

たくさん悩みましたが、私は自然分娩を選んでよかったと思っています。

もちろん簡単ではありませんでしたし、
(控えめに表現して)しばらくは余韻が残るほど印象的な体験でした。
出産直前には「やっぱり無痛分娩にすればよかったかも」と頭をよぎったのも事実です笑

それでも、陣痛中の多くの時間を自宅や車の中で過ごしたことで、
出産直前まで夫と一緒にいられたことは良い思い出になりました。
(※クリニックは感染対策のため、立ち会いは出産直前のみ)

また、「赤ちゃんも頑張っている」と思えたことが、自分の大きな支えになりました。
自然分娩を選んだからこそ、妊娠中、臨月は特にはスクワットや散歩、雑巾がけなど、
自分なりに体を整える努力をしようと思えたのも事実です。

そして何より、
出産を支えてくださった助産師さんや医師の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
不安な中でかけていただいた言葉や的確な判断があったからこそ、
安心して出産に臨むことができました。

すべてを含めて、私にとっては意味のある選択だったと感じています。

最後に

ありきたりな言い方かもしれませんが、
自然分娩でも、無痛分娩でも。

どちらを選んだとしても、
たくさん悩んで、自分なりに考えて出した答えなら、
それがその人にとっての正解なのだと思います。

私自身、何度も迷い、不安になりながら決めたからこそ、
今はそう感じています。

大切なのは、自分が納得できたかどうか。

迷った時間も、検索を重ねた夜も、
揺れ動いた気持ちも、すべて含めて「自分で選んだ」という事実が、
きっとこれからの自分を支えてくれるのだと思います。

私も不安でいっぱいでしたが、無事に出産を終えることができました。
これから出産を迎える方がいらっしゃいましたら、
どうかご自身の気持ちと、お腹の赤ちゃんを信じてあげてください。

それぞれのかたちで、納得のいくお産になりますように。




出産方法をどうするか迷っている時期、私は「どちらになっても困らない準備」を少しだけしていました。
その中で、産後すぐに本当に助かったのが円座クッションです。
分娩方法に関係なく使えるので、無痛か自然か決めきれない段階でも準備しやすいと感じました。
産後は想像以上に座る時間が長くなるので、ひとつあるだけで会陰の痛みも体の負担もかなり違います。




ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回で出産レポは完結ですが、無痛分娩か自然分娩かで迷っている方向けに、
体験をもとに比較・整理した記事も書いています。

「結局どう選べばいいの?」と悩んでいる方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

【体験談】無痛分娩 vs 自然分娩|実際に感じた違いと選び方
無痛分娩と自然分娩、どちらを選ぶべきか迷っていませんか?費用、痛み、出産の進み方、安全性などを比較しました。妊娠中から抜いて自然分娩を選んだの本音も公開。「納得して選ぶことが正解」だと気づいた、後悔しないための判断材料をまとめています。
無痛分娩か自然分娩か迷ったときの選び方|判断軸を整理するガイド
無痛分娩か自然分娩かで迷っている方へ。実際に悩み、調べ、出産を経験した筆者が、初産の視点も含めて後悔しない選び方を整理します。

また、この体験談は全3話でまとめています。

▶︎ 第一話:無痛分娩を希望していた私が自然分娩にした理由
▶︎ 第二話:理想と現実のあいだで揺れた妊娠中の葛藤

あわせて読んでいただけると、流れがより分かりやすいと思います。

無痛分娩希望だった私が自然分娩にした話①|初産の理想と現実
無痛分娩一択だった初産の私が、なぜ最終的に自然分娩を選んだのか?24時間対応施設の少なさやJALAでの調査、医師への違和感など、病院探しで直面したリアルな実態を綴ります。出産方法に悩む方へ贈る、私の正直な体験談です。
無痛分娩希望だった私が自然分娩にした話②|初産の理想と現実
無痛分娩のデメリットを自分で調査。JALAの公的情報でリスクを確認しつつも、現場の看護師から告げられた「みんな大体吸引分娩だよ」という衝撃の言葉に困惑。初産ゆえの不安と葛藤を綴る、出産レポ第2回です。

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