このお話は、全3話でお届けする体験談です。
無痛分娩を希望していた私が、最終的に自然分娩を選ぶまでの葛藤や迷いを、自分の経験をもとにまとめています。
第1話では、無痛分娩を前提に考えていた私が、実際に調べたり説明を受けたりする中で確認したポイント、そしてその過程で感じた小さな違和感についてお話しします。
無痛分娩に対して、どこか理想を抱いていたからこそ、
調べていくうちに「思っていたのと少し違うかもしれない」と戸惑う瞬間がありました。
そのとき何を考え、どう迷い、どう向き合ったのか。
専門的な知識はありませんが、ひとりの妊婦として正直な気持ちを残しています。
無痛分娩か自然分娩かで悩んでいる方、出産そのものに不安を感じている方が、
自分なりの答えを見つけるための小さなヒントになれば嬉しいです。
※本記事は個人の体験談であり、医学的アドバイスを目的とするものではありません。
体調や分娩方法については、必ず医師や医療専門職にご相談ください。
無痛分娩は妊婦の希望の星!「痛くない出産」への憧れ
無痛分娩、なんて素敵な響き…
無痛分娩、それは妊婦の希望の星…
私は自分が妊娠する前から、もっと言えば子どもが欲しいと思ったときから、
無痛分娩一択だ!と思っていました。
出産の痛みはよく「鼻からスイカ」なんて言われますよね。
いや、鼻からスイカって・・・
鼻の穴、イかれちゃうじゃん・・・
というか物理的に無理がありすぎる・・・
でも、とにかく出産は痛い!!
古今東西、痛いものは痛い!
それだけはよく伝わりました。時は令和ぞ。
痛みのある処置は麻酔を使う、こんな素敵な人類の英知、使わない手はない!
現実は甘くない?無痛分娩ができる病院探しに苦戦した理由
それから、ありがたいことに子どもを授かり、喜び勇みながら居住地近辺の無痛分娩を実施している産科を調べはじめましたが・・・
24時間麻酔対応の施設が少なすぎるという現実
思ってたより全然無痛分娩の取り扱いがない!
私の住んでいる地域では、24時間いつでも麻酔対応可能なクリニック(=陣痛がいつ始まっても、麻酔を入れられる体制が整っている)が片手で数えるほどでした。
時間によっては対応可能な病院が、これまた片手で数えるほどです。
あくまで私が住んでいる地域の話ですが・・・想像より圧倒的に少ないと思いました。
調べてみると、厚生労働省が情報公開を委託している「JALA(無痛分娩関係学会団体連絡協議会)」の公開システムでも、24時間対応可能な施設が限られている実態が見えてきました。
でも、考えてみればそうですよね。麻酔科医が常駐していつでも無痛分娩を開始できる体制を整えるのは容易ではないことだと悲しいかな、想像がつきます・・・
無痛分娩の予約は争奪戦?実際に電話してわかった空き状況
なにはともあれまずは分娩予約をとらなければ。
無痛分娩について調べてみると予約が取れない、キャンセル待ちをしている
そんな言葉がたくさん書かれていました。
ママ御用達のアプリで様々な方の口コミを見てもやっぱり予約でいっぱいという話ばかりでした。
対応している病院が少ないということは、それだけ争奪戦が激しいということ・・・
ひとり納得しながら、これはうかうかしていられないぞと調べた病院とクリニックすべてに電話で無痛分娩希望の旨と状況をうかがいましたが、どの病院も普通にベッド開いていました。
(これが少子化の波なのか…)
ついに分娩予約!24時間対応のクリニックに決めたけれど…
すべての病院で予約可能だということが判明したので、自分の家から一番近くて、24時間分娩可能なクリニックを選びました。
そこは医師が一人で麻酔も分娩も実施するクリニックでした。
医師からの説明は「A4用紙1枚」?むくむくと湧き上がる不安の予感
そこで初めて医師と対面しました。

「無痛希望?」

「希望します。」

「はい。じゃあ、これ読んどいてね~。」
手渡されたのは無痛分娩の実施方法と副作用についてA4用紙で書かれた紙1枚。(簡潔)

※無痛分娩は一般的に丁寧にメリット・デメリットについて説明が行われるようです。
おや?これだけですかな?と思った私は、無痛分娩のデメリットについて改めて伺いました。

「特にないよ。問題なし。特に副作用とかでないから。」
お話終了。ベテラン故の説得感がすごかったです。なるほど。全然大丈夫なのね!
ベテランの先生がそう言ってるんだから、なんて納得しようとしました。
でもやっぱり、いざわが子と自分の命がかかってると思うと、なに一つ大丈夫じゃない
という気持ちがむくむく湧いてくるのです。
無痛分娩を検討する前に知っておきたいポイント
無痛分娩は「痛みを和らげられる出産方法」として魅力的に感じますが、実際に選択する前に確認しておきたい大切なポイントがあります。
安心して出産に臨むためにも、事前にチェックしておくと良い項目をまとめました。
① 24時間麻酔対応かどうか
陣痛はいつ始まるか予測できません。
そのため、「日中のみ対応」なのか「24時間いつでも麻酔可能」なのかは非常に重要です。
24時間対応でない場合、
- 夜間や休日は無痛にできない
- タイミングによっては自然分娩になる可能性がある
といったケースもあります。
「無痛分娩を希望しているけれど、どの時間帯でも対応してもらえるのか?」は必ず確認しておきたいポイントです。
② 麻酔科医は常駐しているか
無痛分娩では硬膜外麻酔が使用されることが一般的です。
そのため、麻酔管理を誰が担当するのかはとても重要です。
- 麻酔科医が常駐しているのか
- 産科医が麻酔も兼任しているのか
- 緊急時のバックアップ体制はあるのか
施設によって体制は異なります。「誰がどのように管理するのか」を具体的に聞いておくと安心材料になります。
③ 事前説明の内容
無痛分娩にはメリットだけでなく、起こりうるリスクや副作用についての説明もあるはずです。
確認しておきたいのは
- 麻酔の方法と流れ
- 起こりうる合併症
- 無痛にできないケース
- 追加費用の有無
納得できるまで質問できる雰囲気かどうかも、実は大切な判断材料です。
「大丈夫ですよ」だけでなく、具体的な説明があるかどうかを確認することをおすすめします。
④ 緊急時の搬送体制
万が一、母体や赤ちゃんに急変があった場合の対応も重要です。
- 高次医療機関との連携はあるか
- 帝王切開への切り替えは迅速にできるか
- NICUのある病院と提携しているか
安心して任せられる環境かどうかは、設備だけでなく「体制」で判断することが大切です。
無痛分娩は決して「楽な出産」ではなく、医療的サポートのもとで行われる一つの選択肢です。
理想やイメージだけで決めるのではなく、体制や説明内容をしっかり確認したうえで、自分が納得できる選択をすることが何より大切だと感じました。
あれこれ調べて不安が止まらなかった夜、
私は温かいノンカフェインの飲み物をゆっくり飲んで、気持ちを落ち着けるようにしていました。
ほっとできる味で、当時よく手に取っていたお気に入りです。
ミルクティーが特にお気に入りで、よく飲んでいました。
▶第二話はこちらです

▶最終話はこちら

▶無痛分娩と自然分娩、どっちがいいの?と迷っている方向けに、私の実体験をもとにした比較記事を書きました。
▶無痛か自然かで今まさに迷っている方へ向けて、後悔しないための『選び方の軸』をこちらの記事で整理しました。




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